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携帯電話がいじめられる原因?

生徒たちの「いじめ自殺」が相次いだことを受けて設置された文部科学省の有識者会議は27日、提言をまとめました。この中でいじめの道具として指摘されたのが、携帯電話でした。
 27日、まとめられた提言では、子供への携帯電話やテレビ、インターネットの影響の大きさを指摘。中でも、携帯電話はいじめのきっかけや道具になったり、犯罪被害に巻き込まれる危険性があるとして、保護者に対して、子供が理由なく学校に持ち込まないように求めています。
 「中学生で携帯を持たせたら、半分以上の確率でいじめが起こりますし、いじめられる方になる可能性もある」(有識者会議委員、藤原和博 中学校校長)
 子供の世界に広まる携帯電話などを使ったいじめ。いじめの方法は陰湿で、親などからは見えにくいといいます。
 「不幸の手紙の携帯版というのがあり、気持ち悪い画像とともに、『これを何人以上に回さないと不幸になる』というのがある。誰か嫌な子に回してみたり、親しい子同士でもそれを回したことによって人間関係が壊れていく。今は携帯電話からもネット配信してホームページなんかもどんどん作れてしまいますから。まして実名ではなくハンドルネームで作ってますので、親が自分の子供のサイトを見たとしても、まさか自分の子供が作っているとは思わなかったりすると思います」(NPO法人ジェントルハートプロジェクト、武田さち子さん)(MBSニュースより)

どうしてこうも単純にものを考えるのか…。

携帯電話がいじめのきっかけになったことはあるでしょうが、では持たせなければいじめはなくなるのかと言えば、それは誰が考えても”NO”でしょ。

よくあるいじめのパターンに、”靴を隠される”なんていうのがあるけれど、この理屈でいったら、「靴があるといじめに遭うから靴を履かせるのは止めましょう」ってなりませんか?

「机に”死ね”って書かれるので、机を使うのは止めましょう」「消しゴムを細かく切られるから、消しゴムは持たせないでください」

そうそううちの子は、トイレの掃除をしていたらトイレにタバコを吸いに来た子に邪魔だと言われ、モップで殴られたので、「トイレがあると見えないところでタバコを吸うので、トイレはなくしましょう」

まあ、ちょっと嫌みな言い方になるから、こんなところにしておきますけれど、藤原校長先生の言いっぷりはまさにこんな感じじゃないですか。

携帯を持たせている親の思いとしては、むしろ安全のためですよね。

学校から帰って、食事をする暇もなく、塾通い。帰宅は10時過ぎなんていう子どもたちの生活に、携帯電話はなくてはならないものになっているのです。携帯電話の危険性というのも否定はしませんが、「携帯を持たせるといじめられるから持たせるな」というのは、あまりにも子どもの安全管理を無視した乱暴な言い方ですね。

だいたい携帯メーカーは、大人の世界ではほぼ飽和状態になった携帯電話市場の活路を、子どもの世界に求めようとしている。利潤追求のため、どん欲に子どもの世界をも市場化しようとしている携帯電話メーカーには「子どもの安全」を前面に押し出した宣伝を許しておきながら、親には持たせるなとくる。いったい政府のやっていることに一貫性はあるのか。

もし本気で考えるなら、「親に対して持たせるな」というのではなくて、まずDoCoMoやau、ソフトバンクといったメーカーに、「子ども向けの商品を売るな」ですよね。そうすれば、そう簡単に子どもの世界に携帯は広がらなくなる。

携帯電話の持っている長所も短所も、どう利用するかの問題。文明がどんどん進んでいく中で、子どもに新しいものは「使わせるな」では対処できません。

どう使うのかは大人が見本を示さないと。出会い系サイトに振り込め詐欺、そんなことにばかり利用されているというイメージが子どもの間に浸透すれば、子どもの使い方もおかしくなる。

この問題は子どものいじめ問題ではなく、どういう社会を作るのかという大人社会の大きな問題です。

こんな素人みたいな短絡的考えの対策会議を何度開いても意味がありません。もっと子どもの置かれている状況を、総合的に大きな視野で見てもらいたいものです。

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