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カウンセリングプチ講座

第5回「箱庭療法」

クライアントさんにやってもらった箱庭がありますので、「箱庭療法」について説明します。

小さい頃砂場で遊んだ思い出がある方も多いでしょう。この技法は、「57×72×7」㎝の木箱に砂を入れ、

セラピストが見守る中でクライアントが自由にオモチャを入れていくという心理療法です。

1929年、イギリスの小児科医ローエンフェルとが子どもの心理療法の一つとして提唱したものをスイスのカルフが成人にも効果のある療法としてユング心理学を基盤として発展、確立したものです。

この箱庭は、小学校低学年と女のお子さんと40代の男性のものです。

箱庭療法 小学生低学年の女の子 箱庭療法 30代男性

第4回「発達心理学」

心理学における発達とは、受精から死までの人の心と身体の量的および質的変化のことを言います。人間の発達にどんな要因が関わっているのか、どんな段階を経て発達していくのかを考えるのが発達心理学です。

発達心理学では、発達の過程をいくつかの段階に分け、それぞれの段階における発達課題を考えるのが一般的です。
発達段階の分け方と発達課題は学者によって多少異なりますが、中でも有名なのはアメリカの精神分析学者・エリクソン(Erikson,E.H.、1902-94)の発達段階と発達課題です。エリクソンは、人は生まれてから死ぬまで発達し続けると考え、一生をライフサイクル(人生周期)と呼び、8つの発達段階(ステージ)に分けました。彼は、各発達課題を健全に達成できなかった場合に陥る危機(クライシス)の存在も明らかにしました。そして、人が精神的に豊かな人生を送るためには、各発達段階の課題を健全に達成していくことが必要であると主張しています。

以下は、エリクソンの主張する発達段階と発達課題です。(浦和カウンセリング研究所カウンセラー養成講座テキストより)

それぞれの発達段階と発達課題についての詳細は次回。

第3回「人間の特徴」

私たちは「人間」として生まれ育って今に至り、当たり前のように「人間」として生きていますが、そもそも「人間」とはどんな生き物でどんな特徴を持っているのでしょうか。

人 間と他の動物との違いを考えてみましょう。人間の特徴として、言葉を使ってコミュニケーションすること、道具を使ったり作り出したりすることなどが挙げら れます。しかし、人間は生まれたときからそれらを使ったり作ったり出来るかというとそうではありません。人間は生きていく中で、言葉を覚え、道具の使い方 を学んでいくのです。つまり人間は、生まれたときは人間の特徴を備えていませんが、生きていく中で人間の特徴を獲得して「人間」となっていくのです。

生まれた後から人間性が作られていく理由は、人間がほかの高等哺乳類の赤ちゃんに比べて未熟で弱く生まれるからです。これは、人間が二足歩行をするようになったことに関係があります。

人 間の骨格と犬の骨格で最も違うところは骨盤の形です。犬は四つん這いなので骨盤は円筒状であり、そこから足が生えています。しかし、人間は二足歩行をする ようになった結果、骨盤の下が狭くなり円錐形になっています。そして人間の産道は犬に比べて非常に狭くなったと考えられます。犬やほかの高等哺乳類の赤 ちゃんは親に近い姿まで成熟してからでも産道を通ることが出来ますが、人間の赤ちゃんは通ることができません。そのため、比較動物学的に“未熟”で生ま れ、親が完全に保護しないと生きていくことができないのです。

“未熟”=“弱い”というイメージがありますが、“固まっていない”ととらえることもできます。固まっていないから、どんな形にでも変わっていける可能性を持っていて、様々な状況に対応できるとも言えるのです。

つまり、人間は“未熟で”生まれるために、「人間」としての特質が固まっておらず、それゆえ、いろいろなものになれる可能性を持っている。文明の発達も、人間が親と違う選択をとれる生物であったからこそ、さまざまな可能性が広がり、形成されたのだと考えることが出来ます。

いかがですか?

人間が他の動物と違って持っている特徴。ご理解いただけましたか?

第2回「占いとカウンセリングの違いとは?」

前回は、カウンセリングと人生相談の違いについて述べました。

今回は、カウンセリングと占いの違いについてです。

占いは、様々な方法で、人の運勢や未来、心の中など、目に見えないものについて判断します。

よく「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言われるように、当たるか当たらないかは定かでなく、仮に当たったとしても科学的根拠はありません。偶然と考えるのが妥当です。

中には、占いを統計学的なものと説明している人もいるらしいのですが、統計学のような客観性はなく、占い師個人の感覚であったり、経験を利用したものであったりするだけです。

とは言っても、「占いは科学的根拠がないからインチキ」ということではなく、占ってもらった人が、結果をどう理解し、どう活かすかによって、占いに対する価値も変わってきます。

占いは、占い師の感性(様々な手段を利用しますが)によって占われる場合が多く、その占った結果を相手に伝えます。

そこに占ってもらった人の意見や考え、気持ちといったものを挟む余地はなく、ある意味一方通行です。

“よく当たる”と言われる占い師は、バーナム効果やコールド・リーディング、ホット・リーディングといったものを駆使して、占いを展開している場合が多く、そういったものの利用に優れた能力を持った人であると言えるかもしれません。

※バーナム効果
 誰にでも当てはまるような一般的なことをあたかも自分だけに当てはまっているととらえてしまう心理学上の現象。

※コールド・リーディング、ホット・リーディング
 コールド・リーディングとは、事前の調査や準備がなく、その場の相手を観察したり、会話を交わしたりすることで相手のことを言い当て、相手に「わたしは あなたのことをよく知っている」と信じさせること。ホット・リーディングとは、事前に調査をしたり、準備したりしたことを、あたかも超能力や霊感で言い当 てたと思わせること。以前、テレビ番組でスタッフが事前に調べたことが事実と違っていて、超能力者の嘘が発覚し、問題になったことがある。

さて、弊社のグループが行っているカウンセリングは、主に自己理論に基づく来談者中心療法を軸に進めています。

ですから、問題を解決する力は、クライアントの皆さんの中に存在するという立場であり、その意味でカウンセラーが自分の意見をクライアントさんに押しつけることはしません。

あくまでも、クライアントさん自身が自分の内面にある問題に気づき、自分自身の力で問題解決を図る手助けをするというスタンスです。
弊社のグループで行っているカウンセリングは、分析的立場も取りませんので、クライアントさんにとって都合の悪い評価、気分を害する評価といったものもしません。

クライアントさんのお話を丁寧に伺い、無条件に受容し、共感するというやり方です。

こ れには、様々な知識や技術が必要で、カウンセリングというのは、感性や感覚といったのもで行われるのではなく(感性、感覚、社会経験なども要素の一つでは ありますが)、クライアントさんに対する対応そのものがカウンセラーの技術の集大成であると言っても過言ではないと思います。

これは弊社に限ったことではなく、一般的な日本のカウンセラーは同様であると思います。

占いとカウンセリングの違い、ご理解いただけましたか。

占いとカウンセリングを比較した場合、カウンセリングの方が占いに勝っているという意味ではなく、立ち位置が違うということなので、お間違いなく。

占いをすることで気持ちが楽になったり、結果を信じて行動することで幸せになれれば素晴らしいことです。ただ、それは、絶対的なものではなく、ご自身が結果をどう理解し、利用するかの問題なんだということをわかって行動すれば、占いにも大きな効用があります。

ちなみに私も、朝のテレビ番組の星占いをみることがあります。結果がよければ、その日はとてもいい気分でスタートできます。また結果が悪ければ、慎重に行動するようになります。

そんなことに占いを使うのも、自信につながったり、傲慢になるのを防いだり…。

普段自分では気づかないことに注意を払う、一つのきっかけにはなりますよね。

記;大関直隆

カウンセリングプチ講座 第1回 「カウンセリングと人生相談の違いは?」

「カウンセリングって何?」の欄でも述べていますが、もう少し詳しく述べてみましょう。

人生相談が問題や悩みに答えを提供することを目的としているのに対し、カウンセリングは、相談者ご自身で解決できる力をカウンセラーと共に手 に していくことを目的としています。
残念なことですが、カウンセリングというと非常に怪しい、うさんくさいイメージで受け取られがちで、人生相談というと、まじめで堅いイメージに受け取られがちですが、実際は全然違います。
これからカウンセリングを受けようとお考えの皆さんは、それをよく理解してカウンセリングを受けてください。

人生相談とは
「人生相談」というとテレビやラジオの人生相談を思い浮かべるのではないかと思います。
テレビやラジオの場合は、タレントの皆さんやテレビ・ラジオで有名な専門家の皆さんなどがご相談者の相談に対して、回答者が専門的な回答をしたり、意見を言ったりするスタイルです。
おそらくほとんどの方が描く人生相談のイメージとは、そういうものではないかと思います。
相談者の主な目的は、ひょっとすると有名人と話をすることであって、問題の解決を求めていないのかもしれませんね。
せいぜい意見を参考にするということでしょうか。

有料の「人生相談」というものをあまり聞いたことがないので、「人生相談」という言葉は一般的ではありますが、プロに聞いて問題解決を図るというより、先輩や師に相談をして、意見を聞くというのが一般的な人生相談なのでしょう。

私 もカウンセラーの他に行政書士でもあるので、遺言・相続や行政機関などへの手続きについて相談を受けることがあります。テレビやラジオでは「人生相談」の コーナーで扱っていたりもしますが、そのような内容は、メディア以外では「人生相談」ではなく「法律相談」という表現を使われることが多いと思います。

カウンセリングとは
「人生相談」に有料がほとんどないのに対し、こちらは「プロ」が行いますので、基本的に有料です。
大変残念なことですが、今のところ、カウンセラーの国家資格はありませんので、様々な民間資格が乱立し、充分な質の担保はできていません。質の低いカウン セラーあるいは犯罪まがいのカウンセリングをするカウンセラーがいるために、善良で質の高いカウンセラーまでもが、「怪しい」というレッテルを貼られてし まうこともあります。

カウンセリングは、カウンセラーが意見を言ったり、アドバイスをしたりする場ではありません。
カウンセリングには、様々な理論、療法があり、それらを学んだカウンセラーがクライアントに合った理論・療法を利用したり、時にはそれを組み合わせたりし て、クライアントさんの話を充分に聴き、受容、共感し、クライアントさんが自ら今の状況から抜け出そうとすることのお手伝いをします。

カウンセリングルームOZグループに所属するカウンセラーは、カール・R・ロジャーズが提唱した自己理論・来談者中心療法を柱に、様々な療法を組み合わせて、カウンセリングを行います。
基本的なスタンスは、助言、アドバイス、指導などではなく、傾聴、受容、共感を徹底することにより、解決に向け共に歩んでゆくことです。

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