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さいたま市中心に発行されている「情報さいたま」8月号巻頭連載公開!

主に経営者の皆さん、官公庁の管理職の皆さんが読んでいる「情報さいたま」。2年にわたり巻頭の連載を続けています。
今回は、経営者、管理職の皆さんだけでなく、お子さんを持つお母さん、お父さん必見です!

「言ってはいけない言葉」 No.3

「おまえなんか生まれてこなけりゃよかった!」
最悪ですね。こんな言葉、絶対、子どもに言っちゃいけないに決まってます。でも、こう言われながら育った子どもたちも世の中にはいます。これを親に言われたら、自分が生きていることが悪いと思ってしまいます。そして少年少女たちは、「どうせ私なんか、生まれてこない方がよかったんだから」と投げやりになり、反社会的行動に走り、少年院や少年鑑別所、少年刑務所に入らなくてはならなくなることもあります。

「内観法」の誕生
罪を償って出所しても「どうせ自分なんか」という思いがなかなか頭から離れず、再犯、再々犯を重ねることも少なくありません。これを何とか止められないかと悩みに悩んで考えたのが、僧侶であり教誨師として少年少女の指導に当たっていた吉本伊信です。吉本伊信は、浄土真宗の一派が行っていた「身調べ」という求道法を改良し、「内観法」を作りました。宗教的色彩と「飲まず、食べず、眠らず」などの苦行的要素を取り除き、内観三項目を作り、シンプルな自己探求法にしたのです。

「して返したこと」の少なさ
基本は、身近な人々との関係を「お世話になったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」という三条項に絞って自分の心の中を具体的に自分で調べていきます。母親、父親、兄弟など、近い関係の人から思い出していきます。「どうせ自分なんか」と思っていた少年少女たちも涙を流しながら「お世話になってこと」「迷惑をかけたこと」をたくさん思い出していきますが、そのうち「して返したこと」の少なさに愕然とし、また涙を流します。
1957年に奈良少年刑務所で内観教育が採用され、再犯率が下がったと言われています。いかに多くの愛の気持ちが存在したかに思い至り、愛されていた自分、生きていていい自分を認め、感謝の念、して返したいという思い、それに見合う自己を目指そうという生への意欲が高まるのです。

世界に広がる「NAIKAN」
1965年に、埼玉県狭山ヶ丘高校で、校内に内観道場が作られたことが報道され、教育の場でも実践が広がりました。今ではヨーロッパやアメリカでも「NAIKAN」と呼ばれ、内観研究所が何カ所もできています。集中内観は原則として7日間、宿泊して行いますが、その時間が取れない人は、就寝前や通勤、通学時の一人静かな時間を利用して身近な人との三条項を内観する「日常内観」を行うのも意義のあることと思います。

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