男って何?女って何?【夫婦編】「部屋に籠もってスマホ それもマッチングアプリ」

 
Q.
結婚して3年、1歳半になる子どもがいます。妊娠8ヶ月くらいからでしょうか、私がお腹の子どもに気を取られるようになると、夫との距離が遠くなっていきました。育児はそれなりに手伝ってくれるんですけど、私が子どもを寝かしつけようとすると夫は「子どもが泣くから寝られない」と言って隣の部屋に籠もっては、朝までスマホをいじってるんです。それが習慣になり、今でも夜中は部屋に籠もります。先日、夫が部屋から出たすきに夫のスマホを覗いたら、マッチングアプリを使ってたんです。ゲームならともかくマッチングアプリなんて…。私も結婚前には使っていたことありますけど、なんで今?その時は「もうしない」と謝ったんですけど、2ヶ月たった今もやめないんです。
 
A.
残念ですねぇ、もうすぐ2人の赤ちゃんの顔が見られるというころから夫婦の距離が遠くなっていたなんて。その上、可愛い盛りのお子さんが「泣くから寝られない」と隣の部屋に籠って朝までスマホいじり。しかもそれがマッチングアプリ…。さらに「もうしない」と謝ったにもかかわらず、2ヶ月たった今も続けている…。私があなたの母親、父親なら「ふとどき千万失礼な男!」と一刀両断に切り捨てたいところです。でも、こうして相談するということは、「離婚」は避けたいと思っているということですよね。
 
そうだとすると逃げずに真っ直ぐ向き合わなければならないことが2つあります。「夫との距離が遠くなった」原因を「私がお腹の子どもに気を取られるようになると」と言っています。今では妊娠5カ月を過ぎるとお腹の赤ちゃんの神経回路や聴覚が発達して、だんだん外の音が聞こえるようになることもわかってきたので、両親はお腹の赤ちゃんに話しかけたり、周囲をなごやかな音や雰囲気で包むことが大切だと言われるようになりました。母親になるあなたの意識がお腹の子どもに向くのは当然で、父親も誕生を心待ちにする時期です。その時期に距離が遠くなっていったのは、時期に問題があったと捉えるよりは、それ以前、とりわけ結婚前に何か問題がありそれを積み残したまま結婚してしまったと捉える方がいいと思います。
 
もう1つは夫のマッチングアプリの長時間、そして繰り返しの使用です。これは明らかに「依存」の部類に入ります。「依存」は何らかのストレスを解消しようとする脳の働きが本人の意思を裏切るように「ごほうび」をねだる症状です。特に「マッチングアプリ」で妻に隠れてする見知らぬ女性との「恋愛ごっこ」のスリルと、女性からの褒め言葉やかりそめの愛の言葉はあなたの夫にとって強い刺激で、心の底にある何らかの不満やストレスを吹き飛ばしてくれるのです。依存症からの回復は可能なので、ただ腹を立て、夫を叱責するのではなく、冷静に話し合ってみてください。生育歴に原因がある場合もあります。依存症は糖尿病や高血圧のような慢性疾患と言われています。2人でしっかり向き合うことが必要です。
どちらの問題も2人で話し合うのが難しいようなら、カウンセリングを受けることも選択肢です。
case106

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