いよいよ新学年のスタート。
コロナ禍も3年になり、子どもたちの心もコロナ禍以前の子どもたちとは違い不安定さが増しています。
とはいえ、うちの研究所を訪れる子どもたちは減っています。
ニュース等では、子どもたちの心の問題に対する懸念が大きく報道されていますが、カウンセリングに来なければならないような事例は減っているということなんですね。
コロナ禍でも頻繁に取り上げられる不登校のお子さんですが、カウンセリングに訪れるお子さんは激減していて、欠席が正当化され、どちらかというと得意なお子さんの多いインターネット上での授業が多くなり、報道されるような心の不安定さというものは、むしろ影を潜めて伸び伸びしてきているといえるように感じます。
不登校でカウンセリングに通ってきていた子どもたちも、数年間カウンセリングを受けてきて、ほんの少しずつしか改善が見られなかったお子さんも、コロナで一斉休講になったあとに登校できるようになり、今年に入って一度も欠席していないというお子さんもいるくらいです。お子さん自身が意識しているわけではないと思いますが、非対面が多く取り入れられるようになるであろう今後は、これまで不登校だったお子さんたちにとっては社会に溶け込むいい機会になる可能性も大いにあると思います。
そういうお子さんとは逆に、体育会系で外で活発に活動することの得意なお子さんで、パソコンは苦手というお子さんは、これまで不登校で悩んだりすることは少なかったかもしれませんが、欠席というところまでは行かないまでも、心に負担を負うことは充分考えられます。小学校高学年、中学生、高校生と学年が進めば進むほど、家庭の中では対応が難しくなるので、感染対策の話を家庭の中で頻繁にして、どんな行動取るべきか考えたり、自由に使えるパソコンを与えたり、コロナ禍でも前向きに生活できる環境を整えてあげてください。