男と女のQ&A【恋愛編】「女は顔じゃなくて気立て?」

【Q】
先日、7対7の合コンをやりました。3対3とか5対5は何度か経験してるんですけど、人数が少ないとこれっていう人に出会えないし、これっていう人はみんな被っちゃって、女の子同士いがみ合いになっちゃたりするので、選択肢を増やすために7対7にしたんです。みんなで被っちゃうと悲惨なことになっちゃうけど、たくさんいれば妥協も出来るかなあって思ったんです。人数が多いから大盛り上がりで、いろんな話も出来たんですけど、男の子のほとんどが「女は顔じゃない、気立てだよ」なんて言うんです。
 
3時間くらいしてそろそろお開きかなっていう感じになり、さてこれから本番。「誰が誰をお持ち帰り?」ってなったとたん、スッて男の子達は引いちゃって、2人の女の子を囲むようにして男の子全員がいなくなっちゃったんです。誰が見ても美人な2人を連れてですよ。「顔じゃない、気立て」って言ってたのはどこのどいつだよ!真に受けた私が悪いんだけど、それまでの3時間はなんだったんだろうって虚しくなりました。
 
【A】
昔は地域や親戚、あるいは会社に世話好きのおばさん、おじさん、上司などがいて「そろそろ結婚したらどう?男も女も結婚して子どもを持って一人前の大人だよ」などと写真を持って男性、女性の家を行き来してくれたものでした。最近は「そろそろ結婚」と言っただけで、パワハラ、セクハラと受け取られて大変な騒動になることもあり、周りが世話をするという風習や文化が廃れてしまいました。地域や親戚、友人などにしても、「うまくいって当たり前。まずくなるとあの人が紹介したのが悪い!と一生恨まれる」こともあって、相方をよく知っていて「似合いの相手」を選択して会わせてくれる人もとんといなくなりました。
 
そして、その風習に取って代わったのが結婚相談所や合コン、インターネットの出会い系サイトなどです。「合コン」の意味は、「合同コンパ」の略で、「コンパ」の語源は、「カンパニー」ですから、元々は「仲間うちで行う親睦の会」程度のことでした。それが時代の変遷と共に男女の出会いを求める場へと変わってきました。歴史的には、1970年代くらいから、若者の間で「合ハイ」(合同ハイキング)、「合ドラ」(合同ドライブ)などという言葉が使われています。今ではそれらの言葉が廃れ、「合コン」だけが残ったようです。
 
以前女性は男性の従属物のように考えられていて、古くは男女交際や結婚は親が決めるものとの傾向が強かったのですが、女性も男性と同等に自由に相手を選択しようという意識が高まり「合コン」が盛んになっていきます。
 
ですが、あなたがごく自然に「お持ち帰り」という言葉を使っているように、選択権は男性にあり「お持ち帰り」されるのは女性というのが、未だに主流です。このような場では、いくら理屈や言葉で「顔より気立て」と言っていても、3時間という短い時間の中での選択の基準は、「見かけ」ということになります。人類は昔から「種の保存」を目的にパートナーを選んできました。産む、産まないにかかわらずこの本能は生きていて、女性は男性の見た目のよさより、結婚、出産の後、自分たち親子にどれだけのエサ(食料)を運んでくれるかを選択基準(今でいうところの経済力)にするのですが、男性は自分の遺伝子をより多く残してくれる女性、すなわちそれは短時間で選択しなければならない場合、「見た目」ということになるのです。
 
ですが、ご安心ください。最終的に男性が結婚相手に望むのは、こうした「合コン」という方法で選んで「お持ち帰り」する「見た目」がすべての女性ではなく、「誠実で気立てのいい」女性です。なぜなら、そういう女性こそ、誰の子か分からない子どもではなく、間違いなく自分の子どもを産んでくれ、そしてしっかり育ててくれると考えられるからです。
 
出会いの場を「お持ち帰り」されない場に求めてみてはいかがですか?
第137回

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