Q.「別れよう」っていきなり言われました。付き合い始めて3年、そろそろ結婚も考えていたのでショックでした。私は、仲がいいと思っていたのでなんでこんなことになったのかわかりません。彼は、LINEや電話で、しょっちゅう私が「愛してる?」って聞くのが「うざいし、疲れる」って言うんです。でも、聞きたくないですか?「愛してるよ」って言われないと不安ですよね。言葉って大事だと思うんです。付き合い始めた頃はよく言ってくれたのに、最近は聞かないと全然言ってくれなかったし…。でも、「愛してる?」って聞くと「そんなこと聞かなくたって、愛してるからこうして付き合ってんだろっ!」って。今は、ほとんどLINEの返事も来ないんですけど、別れたくないんです。
A.折角相談してくださったのに残念です。ちょっと遅かったかな…。この恋はもう終わっています。「ほとんどLINEの返事もない」というのが彼の「返事」ですよね。潔ぎよく諦めて次の恋愛に失敗しないためにしっかり学習しておきましょう。
この恋の失敗からあなたが学べる大きなことが2つあります。まず1つ目。あなたは「言葉は大事」と言っていますが、実は言葉は、言葉以外の行動や表情に比べ、本心を表現できないのです。言語と非言語で表される感情の割合は1対9という専門家もいるほどです。それは極端としても、私たち人間だけが発展させた「言葉」は、実は真実ではないことも多いものなのです。尾崎豊の「I LOVE YOU」の歌詞のように「何度も〝愛してる〞って聞く」のは性愛の中での常套句としてです。そこで相手が「愛してるよ」と言ったからといって、裁判所の証言のように言質を取れるわけでもなく、嘘でもいいから今は〝愛してるよ〞と言ってほしいという意味で使われているだけですね。
ところがあなたは3年も続いた恋愛の中で、まるで彼の愛の証拠を手に入れるかのように「愛してる?」って聞き続けた。欧米では日本人のように阿吽(あうん)の呼吸でお互いの本音やタイミングを計るという文化が発展しづらく、朝晩に「愛してる」という言語を伝え合う習慣がありますが、離婚率は日本よりずっと高いことはご承知の通りです。「目は口ほどに物を言い」という言葉の如く、次の恋愛では非言語で発する相手の〝言葉〞(感情)をしっかり読み取ってください。人間の目には白目が半分もありますが、チンパンジーやゴリラなど、他の霊長類には白目がありません。人が言葉を発達させた時、それが嘘か本当か読み取るために黒い瞳のバックを白くさせたと言われます。あなたは3年間、彼の瞳が何を語り、彼の手足や体幹がどんな言葉を語っていたかを読み取ってこなかったということですね。結果として、それが彼を疲れさせてしまった。
もう1つ。「私は仲がいいと思っていた」と言っていますが、これもあなただけの「思い込み」だったということです。次の恋は相手の発する言語だけでなく、非言語で表現される彼の気持ちをしっかり受け取り「思い込み」をなくしてコミュニケーションするようにしてください。相手の目や表情、身体の全てに言葉(感情)をささやく口があることを学び次の恋は成就できるといいですね。
case 21