男って何?女って何?【夫婦編】「垢抜けておしゃれな彼が好きだったのに…」

 
Q. 
夫は会社の先輩で、入社した時から色々と指導してもらったことから親しくなり結婚しました。結婚して1年です。部署は変わりましたが、今も同じ会社に勤めています。夫はイケメンではないですが、垢抜けた感じで女子社員に人気があるタイプ。きっちりおしゃれをして誰にでも紳士的な対応をします。そういう人と思って付き合っていたんです。ところが結婚するとすぐに家での態度が変わり、今ではほぼ毎日パンツ1枚で過ごしています。もちろん会社での態度は以前のままです。「私にだけはそういう姿を見せてくれる」というプラス思考の考え方も出来なくはないですが、丁寧で紳士的だった態度が魅力の人だったのに雑になり、大事にされているという実感がまったくありません。
 
A. 
クジャクのオスはなぜ美しい羽根を持っているのか?クジャクのオスはメスに比べて同じ種類の鳥とは思えないほど美しく立派な羽根を持っています。勿論この進化はメスにもてるためです。ではなぜ美しく立派な羽根を持っているとメスにもてるのか?これは単に外見が派手で美しいとメスに対して目立つからという理由だけではないのです。オスのクジャクの羽根が美しくて大きければ大きいほど、逆に生きていくのには邪魔になります。美しく目立つ羽根はクジャクのメスにだけでなく、捕食者や敵にも標的にされやすいからです。これは「生存」には適さないハンディキャップです。美しく大きく邪魔な羽根を持って生き永らえているということは、食料を採ったり、他の捕食者や敵と闘ったり逃れたりする優れた体力と知力を持っているオスであり、メスから見ると「生存能力が高い」ということになります。その上、大きくて美しい模様を描く羽根をメスの前で一日に何回か開いたり閉じたりできる機能は、寄生虫や病原体に対する抵抗力も高いためにできる事だとメスは判断するわけです。
 
このようにメスにもてるために、「生きるのには邪魔」でハンディキャップとなる美しく立派な羽根を持つように進化したことを「ハンディキャップ原理」といいます。さて、あなたの夫君は「イケメンではないけれど垢抜けたおしゃれと紳士的な対応」であなたを魅了したわけですが、結婚して1年たった今、ご自宅では、「生存にハンディキャップになる」美しくて立派な羽根、そう、垢抜けたおしゃれは必要なくなったわけです。あなたという素敵なメス(女性)を手に入れたのですから…。後は生存に最適な楽なかっこう、即ちパンツ一枚で過す、という日常になっています。ご自分でも「私にだけそういう〝無防備〞な姿を見せてくれる」とプラスに考えようとはしていらっしゃるんですよね。ただそれで「自分への態度が雑になり大事にされている実感がない」ことが不満になっています。
 
さて、あなたご自身はいかがでしょうか?女子社員に人気がある男性を夫にして1年、夫への態度や扱いが雑になっていないですか?彼にとってあなたは、もしかして「美人ではないけれど垢抜けた感じで男子社員に人気があった」タイプの方ではなかったですか?私たちはクジャクではないので、お互い大きく美しい羽根の魅力でなく内面の魅力を見せ合えたらいいですね。
case39

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