男って何?女って何?【恋愛編】「結婚を考えていたのは私だけ?」

 
Q. 
彼とは大学時代に知り合い5年付き合っています。彼のご両親にも何度かお会いしているし、結婚は既定路線で、あとはタイミングだけと思っていました。正式なプロポーズはないけれど、暗黙の了解というか、儀式としてのプロポーズを済ませれば、あとは結婚まで一直線と考えていたんです。ところが、先日彼に会うと「親からお見合いを勧められてる」ってニヤニヤしがら言うんです。私はよく意味が分からず「えっ?」と聞き返すと「女性の写真見せられて会ってみないかって…」と。私はショックで言葉を失いました。彼の両親は私を結婚相手と認めてなかったってことですよね。彼は私を何だって両親に話してきたんでしょう。結婚を考えていたのは私だけだったんですね。
 
A. 
恋愛結婚と見合い結婚の比率は1968年ごろを境に逆転し、現在では9割以上が恋愛結婚とされています。(2002年 国立社会保障・人口問題研究所) 出会いのきっかけも、「職場や仕事」32.6%、「友人・兄弟姉妹を通じて」29.7%、「学校」9.8%、「その他街中や旅先」5.6%、「サークル・習い事」4.8%、「幼なじみ・隣人」1.2%、「アルバイト」4.8%となっていて、見合い結婚はわずか7・4%です。お互いに好意を持つ同士の結婚は前近代にも一般的な農民層では珍しいことではありませんでした。民俗学者の柳田国男によると、親の命令通りに顔も知らない相手と結婚式を迎えるといった典型的な旧式と思われている結婚のやり方は、むしろ明治時代以降広まったとされています。結婚にとって最も大切なことは、当人たちの恋愛感情であるという考え方は、近世まで人口の8割を占めていた農民層にも定着していたのです。貴族や武士の政略結婚的なものが見合い結婚の原点なのでしょう。第二次大戦後には一貫して恋愛結婚が増加しています。そんな文化の中で彼は「親からお見合いを勧められている」と言い、しかもニヤニヤしながらということですから、あなたがショックで言葉を失っても当然です。大学時代から5年間も付き合い、彼の両親にも何度か会っているというのであれば、結婚を前提の交際というのが暗黙の了解というのはもっともです。それを今ごろ、しかもこの態度で言ってくるというのは言語道断!ふとどき千万!彼も彼なら親も親。悪い事は言いません。こんなひどい彼は勿論のこと、あなたと何回か会っていてその存在を歯牙にもかけない親との関係は、即刻切って捨ててください。あなたにとっては残念無念、許し難いことでしょうが、こんな男と付き合っていて、もし結婚できたとしてもロクなことにはなりません。女性の、いや人間の心の尊厳を守るという、人として一番大切な気持ちのカケラもない輩ですから、話をしたり議論をしたり、ましてやケンカなどしても無駄なエネルギーを使うだけです。5年も付き合っていて最低の人間であることを見抜けなかった自分を恥じ、もっとまともな男性を結婚相手にさがしてください。最後に「結婚を考えていたのは私だけ?」というご質問にお答えするならば、彼にとってのあなたは「結婚相手が見つかるまでのセフレ、場つなぎ、女性との交際のトレーニング用人間」だったということになりますね。
case42

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