男と女のQ&A【恋愛編】「デート代は私持ち」

 

 
【Q】彼とは8ヶ月ほど前に合コンで知り合いました。会社の同僚が5対5のセッティングをしてくれたんですけど、男性はそれなりに高学歴で名の知れた会社の人ばかりだったので、安心でした。その中の1人と何度か食事をした後、付き合うようになったんです。最初のころ、デート代はすべて彼持ちでした。学生時代に付き合っていた彼とはいつも割り勘だったので、社会人でそれなりの会社にいる人は違うなって思っていたんです。3ヶ月ほどした時、彼がスマホ決済しようとしたらエラーになっちゃって、彼が「申し訳ないけど出しといてくれない?」って言うんです。「他の決済方法ないの?」って思ったんですけど、その時は私が出したんです。そこからだんだんおかしくなって、3回に1回くらい私が出すようになり、3回に2回が私になり…。彼が「今日はオレが出すよ」っていう時もあるんですけど、そういう時は決まって金額が少ない時なんです。もちろんお金のために付き合っているわけじゃないですけど、そんなに贅沢なデートをしているわけでもなし、給料もそんなに少ないわけないし…。誰か他に女でもいる?と疑いたくなることもあります。将来に不安も感じるし、別れようかなって思う時もありますけど、お金のことを除けばすごくいい人なんで迷っています。
 
【A】残念ではありますが、すぐ別れた方がよさそうですね。「お金のことを除けばすごくいい人」とあなたは言っていますが、今回のご相談のような「お金のこと」は除けません。「一事が万事」ということわざを知っていますか?物事の一面から他の面や全体を知るということです。お金の問題はとてもデリケートな問題で、ある意味で「一事」ではなく「万事」という要素もありますよね。
 
付き合いはじめのころ、デート代はすべて彼持ち。3ヶ月経ったころにスマホ決済がエラー。それをきっかけにしてあなたが出す回数と金額が徐々に増えていきました。「オレが出す」時は金額の少ない時。もう、この時点ではっきりしていますよね。まだ気づかないようでしたら、いい加減目を覚ましてください。彼が年下で学生で自分は社会人、デート代は「あなたが社会人になるまで私が持つ」という約束でもしているならともかく、明らかに彼はあなたにたかっています。「ゆすり、たかり」の類だと思ってください。
 
気がつくとデート代を出すのはいつも自分ばかりになっている、それを隠すかのように金額が少ない時は「オレが出す」と言う。彼を「ひも」のような存在として繋いでおきたいなら別ですが、「いい人」だからこのままお付き合いして結婚ということにでもなったら、おそらくあなたは1人で苦労を背負い込むことになるでしょう。結婚は現実的なことですから、「いい人」だけではやっていけません。「ゆすり、たかり」のような根性の人が「いい人」ですか?よく考えてみましょう。
 
お金がないならないなりにデートコースを工夫する、気候のいい時なら公園でお弁当を食べるなど、2人で楽しむ方法はいくらでもあります。「高学歴でそれなりの会社の人」とのことですから、きちんとした収入はあるはずです。他に女でも?と不信感を持ってしまうあなたの感覚は正しいかもしれません。
 
ただ、あなたは「デート代」を持つ男性が「いい男性」と考えていませんか?男女の賃金格差が存在する中で、そう考えるのも無理はないのですが、どちらが持つかは性で決まるものではありません。そのことも充分考えた上で、どんな男女関係がいい関係なのか考えてみてください。
第267回

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