【夫婦編】「夫が急に優しくなった」

【Q】
結婚して7年です。最近夫が急に優しくなったんです。今までは、私から話しかけても「ああ」とか「ふーん」とか、そんな言葉しか返ってこなかったのに、最近、夫の方から寄ってきて、「肩、揉んでやろうか?」とか「洗い物手伝おうか?」とか、今までだったら考えられないようなことを言うんです。こんなに変わるのって、どこか変ですよね。どこかの本でも読みました。夫が急に優しくなったら浮気を疑えって。お友達のご主人も優しくなったと思ったら浮気してたんです。結局、離婚しました。私も思い当たることがあるんです。最近、帰りも遅いし、突然ゴルフなんて始めちゃって、休みの日に出かけることも多くなったし。先週は、私に香水買ってきたんです。でも、なんだか覚えのある匂いなんですよ。確か、以前夫のワイシャツについていた匂いのような・・・。カムフラージュですよね、絶対!

【A】
昔、「三年目の浮気」という歌が流行ってましたけど、「三年目の浮気くらい大目に見てよ」と男性が歌うと「許してあげない」と女性が応えるんでしたっけ?
鳥類の中には雄と雌が協力して子育てをするものもあるようですが、哺乳類の子育ての中で、雄と雌が協力して子育てをするのはほぼ人間だけのようです。要するに、弱く、未熟で生まれてくる種は、雌だけで育てるのは難しく、雄の協力が必要となるわけです。
そして、人間の子どもの場合、他の哺乳類がほぼ親と相似形で生まれ、厚い毛皮やすぐに立ち上がることのできる足を持っているのに比べ、まったくの丸裸で親とは違う3頭身の姿で生まれ、ほぼ12ヶ月経たないと、自分で立って、自分で歩いて、おっぱいを飲みに行くことすらできない。こういう理由から、人間の雄は最低3年間は、子育てのために雌から必要とされていると言われています。子どもも3歳になればほぼ自分で食べ物のところまで歩いて行き、自分で口に運べるようになります。

子どもの発達段階から考えると、「三年目の浮気」(結婚を自由に性行為を行える状態と捉え、すぐに子どもができたと考えれば)は理にかなっていることになります。
さて、あなたの夫は結婚7年経っていて、たとえお子さんが4歳、5歳になっていたとしても、そこは人としての愛とか情とかを考えたら、本能の赴くまま新しい女性と種の保存や我が遺伝子をより多く残すための生存競争に走るのではなく、これから実り多い夫婦の絆を作り上げていく時ではないでしょうか。
あれっ? あなたの夫は浮気?
はい! もう間違いありません!
「肩、揉んでやろうか?」「洗い物手伝おうか?」その上「香水」。しかも夫のワイシャツについていた匂い。
まだ、カムフラージュしようと必死な夫の様子を笑って見ていますか? 
それとも出かけたゴルフ場へ乗り込んで、本当にゴルフに行っているか、そして相手は誰なのか確かめてみますか。
それとも「この香水、私の好きな匂い。それを知っててワイシャツにつけてくれてたのね」とチクリとやってみますか。

今の段階では、あなたの夫は、まだほんの浮気のつもりのようですが、探ったり、皮肉を言ったりすると、もっと巧妙に隠すようになり、深みにはまったりします。
ですが、私はこういう男の行動は許したくないので、はっきり「私以外の女性と性の関係を持つのであれば、きっちり離婚をしてからにしてください。その際、慰謝料と子どもの養育費、財産分与は保証してください」と、タイミングを見て、話し合ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、逆手にとって、優しくさせて、放っておいて飽きるのを待つという手もありますが、それはあくまであなたに余裕があればですね。

第28回

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