【恋愛編】「簡単に男を信じられない私」

【Q】
彼は3歳年下の職場の後輩です。お付き合いを初めて2年になります。
私は、一度結婚に失敗して、5歳の娘を一人で育てています。
彼は、お付き合いする前から私がシングルマザーであることを知っていたんですが、それでも恋愛の対象としてお付き合いを初めてくれました。

最初、私は恋愛というよりは、職場の友人としていい関係でいられればと思い、お茶をしたり、食事をしたりしているつもりでした。
そのうち、娘も一緒に食事をしたり、遊びに行ったりするようになったんですが、すっかり娘が彼になついてしまって。彼は、そろそろ結婚をと考えてるみたいなんです。
彼はいい人だとは思うんですけど、前の結婚のことを考えると、どうしても男を簡単に信じることが出来ません。もし彼との間に子どもが出来たら、前夫の子をかわいがらなくなるのではないかということも心配です。

【A】
望んでいたチャンスが訪れたとき、それに応じる事は案外難しいものです。
あの偉大な科学者マリー・キコリーでさえ危うくチャンスを逃しかけたと語っています。運命が自分に何をさせようとしているのか、自分に何が求められているのか、それを感じたならば、素直にそれに従ってみることも大切だと思います。
失敗するのではないかうまくいかないのではないかなどと悩んで、その出会いをやり過ごしてしまわないように…。

運命の出会いという瞬間が一生のうちに、何度かやってきます。
あなたが前の結婚で傷ついて男を簡単に信じることができなくなっている気持ちもわかりますが、お付き合いを始めた時3才だった娘さんが5才になるまでにすっかりなついていらっしゃるんですよね。2年という年月、3才から5才までの小さな娘さんに信頼されている男性をあなたも信じてみてはいかがですか?

結婚して彼との間の子ができたら今の娘さんを可愛がらなくなるのではないかとも心配していらっしゃいます。確かにそういう事例のご相談もないことはないのですが、ごく少数です。自分たちの子どもができたら前夫の子をかわいがれない男は2年間も娘さんをかわいがってなつかせられないと思います。

カウンセリングのゲシュタルト療法の創始者パールズ博士は「過去も未来も今、目の前にないものである。実際に体験しているのは“今ここ”だけだ。
過去と未来は実際には存在しない、だから大切なのは“今ここ”にある事をどう受けとめるかだ」と言っています。過去や未来のことをくよくよ考えることで心のフィルターが目づまりをおこして通りが悪くなり、本当にやりたいことが素直にやれなくなってしまうわけです。やってみないことは何も始まりません。

せっかくの出会いや彼の想いに耳や心を閉ざさずに、とにかく彼をパートナーとしての新しい人生を考えてみてはいかがですか?
娘さんの天使のように純粋な判断力を信じて…

第57回

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