男と女のQ&A【恋愛編】「やっぱり僕の片思い?」

【Q】
36歳独身です。
最近、彼女とうまくいかないんです。きっかけは、夏の富士山へのドライブかな?
帰りにすごい渋滞にはまっちゃって、彼女は、「一度高速を下りて、2、3時間休んだら空くんじゃない?」って言ったんですけど、あんまり遅くなっちゃうのもどうかと思って、そのまま渋滞の中を走り続けました。時間はかかったけど、彼女と一緒だったから僕はそれなりによかったんですけど、「下りればよかったのに…」って彼女が何度も言うんで、「それで渋滞が解消するかわからないよ」って言ったら不機嫌になっちゃって。そのことがあってから、ちょっと関係がまずくなっちゃって、お茶に誘っても「今日は忙しいから」って断られることが多くなって…。
渋滞を予測しなかった僕が悪いんですけど、渋滞くらいでそうなっちゃうって、やっぱり僕の片思いだったんですね、きっと。
 
【A】
「渋滞を予測しなかった僕が悪いんですけど」と反省し「渋滞くらいでそうなっちゃうって」と嘆いていらっしゃいますね。そして結論を「僕の片思い」としてしまっています。
あなたが今後もこういう物の考え方を続ける限りずっと「片思い」パターンで人生終わってしまいます。要するに悪いのは「渋滞」や「渋滞を予測しなかった」のではなくて、その「考え方」と「感じ方」なのです。あなたは女心という人の心の奥をわかっていません。
 
いいですか、彼女は富士山へのドライブを承諾してあなたと一緒に出かけているのですよ。
ならばその時点であなたに好意を持っているのは間違いないでしょう。
しかも、彼女は「高速を下りて2、3時間休んだら空く」と提案しています。
なのにあなたは「あんまり遅くなるのもどうか」と考え、そのまま走り続けます。
そりゃ、その後彼女は不機嫌になりその後のお誘いは断られることでしょう。
おわかりになりませんか?
 
彼女は「高速を下りて2、3時間休む」と具体的に提案しています。
36歳の男とその相手がどこで2、3時間休むんですか?
まさかそば屋で2、3時間、それとも道の駅でも探しますか?
彼女の提案は二人きりで休めるところを提案していたのではありませんか?
最近は、高速道路のインターチェンジあたりには、温泉付きのラブホテルなんかもありますよね。
よく言えば、あなたは謙虚で誠実、優しくて人に丁寧な対応を心がけている青年なのでしょう。
でも、そのときの彼女からしたら、「気が利かなくて、勇気がなく、私の気持ちを推し量れない鈍感なやつ」と映ったのでしょう。だいたい大人の女性は、何かきっかけがあったらOKしようと思っていなければ、二人きりの長距離ドライブなんかに行きません。
 
あなたは、なんと素敵なチャンスとタイミングを逃してしまったことでしょう。
さらに、「渋滞くらいでそうなっちゃって、やっぱり僕の片思い?」などとぐずぐず悩んでいます。
今、ちまたで流行っている「壁ドン男」なんてやつは、前世紀の遺物もいいところ、博物館にでも行ってしまえ!と思うくらい古くさい「おまえは俺のものだ、ついてこい」だの、「刑は終身刑」だの、そんなの恋愛ごっこなだけで、女性は本気で好きになりません。
ちゃんと対等に二人で愛を育てていく方が好きに決まっています。
 
ですから、あなたももっと自分の感性を磨き、本を読んだり映画を観たりして、恋愛の台詞の機微を学んで、チャンスとタイミングをつかんでください。
言葉の奥の気持ちや言葉ではない表情や動作を読み取るトレーニングをして、彼女との関係が修復されることを祈ります。
第62回

ページ上部へ