男と女のQ&A【恋愛編】「そろそろ結婚を考えていた彼の態度が急変」

【Q】
つい先日、私の友達2人と友達の彼氏2人とお花見に行ったんです。けっこう盛り上がったんですよ。2人の彼氏とは初対面だけれど、2人とも優しいし、気は利くし…。私の彼は、ちょっと見劣りする感じかな。でも、まあ、今までけっこう仲良くやってるし、私には合ってるのかな、なんて考えていたら、彼が「ねえ、ちょっとビールが足りなくなりそうと思わない?」と他の人に分からないように私に言うんですよ。私はそんな風に感じてなかったので、生返事をしていると、彼が突然「ちょっとビール足りなさそうだから買ってきてよ。あそこの売店に売ってるから」と大声で私に言いました。「足りてますよね?」と私が他の4人に言うと「大丈夫!」とみんなが言っているのに、さらに彼が私に「おまえのそういう態度が、みんなを遠慮させてるんだよ。早く行ってきて!」と言いました。とりあえず買いに行きましたけど、足りなかったのは私の彼だけ。しかもそんな言い方されたことなかったのでびっくりしました。正直、この変わり様は何?って感じです。そろそろ結婚を考えていたのですが、急に不安になってきました。
 
【A】
あなたの彼は「男らしい」ってこういうことだと勘違いしているようですね。あなたの女友達2人とその彼氏2人の前で「男らしい」自分をアピールしたんです。「ほら、俺って彼女をこんなに自分の言う通りにできるんだぞ!」と見せつけて。
 
友達の彼氏は2人とも優しくて気が利く、それを見てあなたは自分の彼は「見劣りがする」って感じたんですよね。それを察したあなたの彼は、何とか挽回しようとして取った行動が、「おまえのそういう態度がみんなを遠慮させてる。早くビールを買ってきて!」という言葉になって彼らより気が利く自分と、自分の彼女を言葉一つで自由に動かせるぞという対応で、彼なりの「男らしさ」だったんでしょう。こんな様子では、彼は「男らしさ」だけでなく当然「女らしさ」も誤解していて、「女は気が利いて当たり前」「男の指図には黙って従って当たり前」という性役割を頑なに守ろうとしている人間だと思われます。
 
これまでの歴史の中で作られた社会的・文化的な性差をジェンダーと言います。「女は優しく、可愛く」「男は強く、たくましく」、「女の子にはピンクの服」「男の子には青い服」、「男は仕事」「女は家事、育児」といった考え方のことです。この「らしさは、生まれつき備わっているものではなく、育てられた環境や学習によって、あとから身につけるものです。
 
そういう中で、「らしさの性」のような従来の役割や不合理な性差別をなくそうというジェンダーフリーの考え方が広がり始めています。1993年にそれまで女子のみが必修とされてきた中学校での家庭科が男女共修に、翌年には高校でも共修となったり、男性作家の作品に偏っていた国語の教科書の教材も見直しが行われたりしました。けれども、まだまだ出席簿の順が男が先、女が後であったり、校長は圧倒的に男が多かったりするのが現状ですし、家では「お父さんが仕事で稼いでくれるから食べられる」という日常生活の中では、あなたの彼のように、あなたの友達の前で威張って見せることが「男らしくてかっこいい」と勘違いしている男性が多く、今年のジェンダーギャップ順位は、世界144カ国中111位だそうです。
 
結婚を考えていたようですが、この際考え直してはいかがでしょうか?この時感じた「不安」はとても正しいと思います。「おまえの態度」という「おまえ」という呼び方も男が上から目線で呼ぶ時にしか使わない言葉です。赤の他人に「おまえ」と言われたら喧嘩になるのに「おまえは一生俺のもの」と壁ドンされて喜んでいる時代は終わりにしたいものです。
第117回

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