男と女のQ&A【恋愛編】「結婚て、友人関係を壊すもの?」

【Q】
私には3人の親しい友人がいます。1人は高校、大学と一緒、あとの2人は大学で知り合いました。大学時代は、勉強、サークル、買い物、旅行と、ほとんどの時間を一緒に過ごしていました。あれから5年。仕事はバラバラになりましたが、メールをしたりLINEをしたり、長期の休暇はなるべく日にちを合わせて旅行をしたり…。
 
ところが、卒業して4年くらいした頃から状況が一変したんです。私だけがのけ者みたいになって…。まず高校時代からの友人が結婚、それから半年もしないうちにあとの2人も結婚したんです。1人目の時は心からおめでとうっていう気持ちになれたんですけど、2人目、3人目になると妬ましく感じるようになって…。もちろん、人の結婚で一喜一憂することはないんですけど、LINEをしても家族の話題ばっかり、一緒に出かけても3人がくっついてしまって私は蚊帳の外。しかも、3人の結婚はそれぞれ男性を紹介し合った結果なんです。そりゃ、私が一番ブサイクなのは認めます。でも、仲間はずれはないじゃないですか!男女の問題って友達の間を引き裂くようなことなんですか?!
 
【A】
残念ですが、今は結婚した3人の友人とは、もう彼女らの独身時代のようには親しく仲良くお付き合いできないと諦めてください。ましてや、もし彼女らが妊娠、出産、子育てなどと生活が広がっていくと、益々あなたとの心の距離、いや心の距離だけでなく物理的、時間的距離も遠くなっていくことでしょう。
 
考えてみてください。3人の友人とは、1人は高校、2人は大学という時代を共に生き、勉強、サークル、買い物、旅行と、ほとんどの時間を一緒に過ごしたとおっしゃっていることを。人が仲良くなるためには、「時間と空間を共にする」ことがとても大切なんです。長距離恋愛や国境を越えた恋が暗礁に乗り上げてしまうことが多く、たまにそれを乗り越えて恋が実ると奇跡のようにもてはやされてドラマ化されたりするのをご存じですよね。それほど、人が仲良くするには共通の体験が必要なんです。そして、その体験を語り合って、「そうそう」「あるある」ともっと仲良くなっていきます。
 
今、彼女らには、時間と空間を共有するパートナーがいる。しかもそのパートナー、夫となった人は、それぞれ紹介し合った男性。もうこうなったら、あなたが蚊帳の外なのは当たり前です。一緒に出かけても3人がくっついてしまうのも仕方ありません。さみしいし、悔しいでしょう。それでも、この親しい、いや親しかった3人の友人と仲良くしていたいと思うなら、今は寂しくても、悔しくても、じっと耐え、顔で笑って心で泣くようにして、3人の楽しそうな話を聴いてあげてください。
 
大丈夫!こんな悔しい思いをするのも、ほんのつかの間ですから。なぜって、間もなく3人の共通の結婚やパートナーの違いに気づいて、唯一中立の立場にあるあなたに「聴いて、聴いて!」と救いを求めてきますから。今は、なんとなく大雑把な結婚や夫への共通項で3人は「そうそう」「あるある」と語り合って満足していますが、価値観の違いに気づくのに、そう時間はかかりません。そして、たった1人、黙ってうなずいて聴いてくれるあなたの争奪戦が始まること請け合いです。
 
3人の友人それぞれから、「時間とってくれない?」「私の話聴いてくれない?」「相談に乗って!」と言ってくるはずです。なぜなら、3人とも自分がしゃべりたい側で、聴き手は0だからです。そしてあなたとは、学生時代、青春時代のキラキラした共通の体験が宝物のように心の中にあるのですから。
 
彼女らの無礼な振る舞いを、今は大目に見て、聴き手に回ってあげられたなら、3人の友達があなたを容姿で判断して、異性に紹介するのをためらったことを、大いに後悔することになるでしょう。
第142回

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