男って何?女って何?【恋愛編】「子どもを欲しがる彼」

 
Q.
私は結婚に失敗して4歳の息子を育てています。別れた夫は乱暴で暴力を振るわれることもありました。今の彼とは知り合って2年です。彼もバツイチで別れた奥さんが育てている10歳の子どもがいます。些細なことで喧嘩になることはありますが、とても優しい人ですぐ仲直りできるし、こんな人と一緒に暮らせたらいいなと思います。でも、彼が子どもを欲しがっていることに困っています。息子のことをまるで実の子のように可愛がってくれてはいるんですけど、もし彼との間に子どもが出来たら、絶対同じようには扱えないと思うんです。どんなにいい人だって、自分の子と他人の子が同じはずはありません。だから私は、結婚はしたいんですけど子どもは作りたくないんです。
 
A.
結論から言います。なんともったいないことを考えていることか…。ぜひ結婚して彼とのお子さんを授かってください。前夫との間の子どもをまるで実の子のように可愛がってくれている人は、実の子も同じように扱うでしょう。それは、前夫の子も実の子も彼が愛するあなたの子どもということでは同じだからです。ですから、あなたの考えはあまりにも狭量というか、視点がずれているというか…。残念ながら、心の広い男性の妻にはふさわしくないと思います。「自分の子どもが出来たら、絶対同じようには扱えない」と思っている。それは彼を信頼していないということになります。それと、あなた自身の中に前夫の子と彼の子という区別があるのではないですか?おそらく、暴力を振るう前夫との結婚生活や生育歴の中で潜在的に人を信じること、自分を信じることが出来なくなっているのでしょう。今の彼は、一緒に暮らせていませんが、すでに自分の遺伝子を分けた10歳のお子さんが存在していますから、種の保存という観点からはある程度の仕事は終えているということになります。私たち、生きとし生けるものの営みとして種の保存のため、我が遺伝子を残すことを生涯をかけての仕事とし、鳥ならば他の鳥の巣に卵を置き、托卵をしてでも、類人猿のオスたちなら他のオスと死闘を繰り広げてでも自分の遺伝子を残そうとします。にもかかわらず、ほとんどの哺乳類のオスは子育てに参加しません。なぜなら、一度種の保存に成功すれば、さっさと次のメスを探した方が自分の子孫を多く残せるからです。ヒトの男性だけが、妻子にエサを運び、安全な住みかを提供し、妻子を危険から守るのです。オスが子育てに参加する種は哺乳類では5%にも満たず、ヒトの妻子への献身度は例外的です。言ってみれば、大多数の哺乳類のメスは基本的に自分で食物を手に入れなければならず、母子家庭状態ということになります。なぜヒトのオス、男性はこれだけの献身をするのか?ヒトの女性は9ヶ月という長きに亘る妊娠期間、そしてそれに続く出産、授乳を含む数年の子育ての大仕事を覚悟しなければならず、当然セックスをする前に男の献身の証を求めるわけです。その献身度テストに合格しなければ、男性は女性とのセックスを手に入れることが出来ないということになります。あなたのテストに合格した彼と、そのテストを実施したあなた自身をもう少し信頼してはいかがですか。
case45

ページ上部へ