男って何?女って何?【恋愛編】「喧嘩したことがないのが不安に…」

 
Q. 
昨年30歳になったのを機に結婚相談所に登録しました。ほどなく紹介してもらった人とお付き合いを始めて、喧嘩することもなく順調に関係が深まっていると感じていたんです。ところが恋愛結婚をして3歳と1歳の子どもがいる友人から「条件だけで選んで愛情もない相手と喧嘩したこともないまま結婚しようとしてるって何?そんなの偽善よ」と言われました。もちろん私は彼を愛していると思っているし、結婚生活もうまくやれる自信があります。確かに友人は恋愛中すごく悩んだりもしていて、そういうものを乗り越えて結婚したんですけど、私にはそういうものがありません。喧嘩って自分をさらけ出した結果ですよね。喧嘩したことがないなんて、仲がいいんじゃなくて関係が浅いっていうことなんでしょうか。このまま結婚まで進んでいいのかとても不安です。
 
A. 
あなたは「結婚」を目的に相談所に登録し、お互いの条件がほぼ一致したところで交際を始めました。友人から「条件だけで選んで愛情もない相手と喧嘩したこともないまま結婚しようとしてるのは偽善」と批難され、このまま進んでいいのか不安になっているわけですね。友人の場合は「好き」という感情が先に湧いて、その後、人生を共にするにあたっての価値観のすり合わせにかなりのエネルギーを費やした。それが悩むことになったり、喧嘩することになったりしたのでしょう。あなたの場合は「好き」という感情より先に「条件」ありきだったわけで、今までは喧嘩もなかった。「好き」という感情より、とりあえず「条件」が先行していますから、悩んだり喧嘩をするより、同じような条件の人を選び直すということになるからです。人生の選択が決まっていない段階での「喧嘩」というのは大きなエネルギーが必要で、心のダメージも大きいですから、それを乗り越えるのに必要な「好き」という感情が心の大きな部分を占めていないとそういう選択はしませんね。もしきっちり乗り越えずに関係を継続しようとするとお互い我慢を強いられることになるので、いずれひずみが出ます。私の研究所で2つのうちどちらが好きかを選びその理由を述べる「二者択一」のエクササイズをすることがあります。「恋愛結婚とお見合い結婚」のどちらが好きかの問いに恋愛結婚を選ぶ人が8割くらい。そしてそのほとんどの人が「愛があるから」と答えます。友人の考え方と似ていますね。それは「お見合い結婚」を政略結婚のイメージで捉えているからです。あなたのように結婚相談所に登録して相手を見つけるという行為は、条件が先行しているとは言え、政略結婚とは違い、出会いの機会を相談所に求めているに過ぎません。お見合いという言葉は使っていますが、お付き合いを始めてからは自由恋愛と何ら変わるところはなく、その後愛を育んでいけばいいことです。ですから、これから価値観のすり合わせは必要でしょう。喧嘩になるかもしれません。ないとすれば、価値観が近いと捉え不安になることはありません。あなたの選択として打算的な結婚というのもあるかもしれません。私はお勧めしませんが、もしあなたが選ぶのであればあなた自身の問題でありそれを人から批難されることではありません。
case46

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